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芋汁

山芋をすりおろし、だし汁で味付けして溶いたものを麦飯にかけて食べる郷土料理を芋汁という。
岡山地方の郷土料理かと思ってちょっとネットで調べてみたら、名前こそ「山芋汁」とか「とろろ芋汁」などと微妙に違うものの、調理方法のほぼ同じものが随分と色々なところで「郷土料理」を名乗っていることが判明。
考えてみれば、山芋(あるいは長芋)が特産品となっている地域では似たような料理が考え出されるのは当然のことであろう。
故郷の津山でも自然薯(じねんじょ)の名で特産品となっており、それを使った郷土料理が様々ある。
芋汁はそのうちの一つだ。

子供の頃はこの時期になると、父が山に入って山芋を掘ってきていた。
というか多分、今でも掘っている。
子供時分から和食が好きだったので、当然この芋汁も好きだった。
毎日芋汁でもいいくらいだったのだが、さすがにそれだと栄養が偏るということで、週末限定の料理ということになっていた。
今でも芋汁は好きで、たまに正月に家に帰った時は芋汁を食べたくなる。
今日もふと、電車の中かどこかで「山芋」の文字でも目にしたのだろう。
無性に芋汁が食べたくなってしまった。
自分で作ればいいのだが、不精者なのでなかなか料理をしようという気にならない。
まあ、今度の正月は帰省する予定だから、その時にしこたま食すとしようか。
子供の頃に好きだった味は、何年経っても忘れられない。
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by clhaclha | 2006-10-30 20:56 | 日記・雑感

2006年度ノーベル賞

今年のノーベル賞の受賞者が出そろった。
といっても、実際に出そろっていたのは半月以上前で、文学賞の発表を見逃していたためにまだかまだかと待っていて、記事がこの時期までずれ込んでしまったのである。
文学賞で村上春樹受賞の期待が高まっていて随分と楽しみにしていたのだが、結果の方はご存じの通り、残念でした、ということに。

今年の受賞一覧は次の通り。

○物理学賞
 ジョン・マザー、ジョージ・スムート
 『宇宙マイクロ波背景放射の黒体放射との一致と非等方性の発見』
○化学賞
 ロジャー・コーンバーグ
 『真核生物における遺伝情報の転写の研究に対する貢献』
○医学・生理学賞
 アンドルー・ファイアー、クレイグ・メロー
 『RNA干渉の発見』
○平和賞
 グラミン銀行、ムハマド・ユヌス
 『貧困層を対象とした少額無担保融資など社会・経済の草の根活動』
○文学賞
 オルハン・パムク
 『故郷の町のメランコリックな魂の追求において、文化間の衝突および融合の新たなシンボルを発見したこと』
○経済学賞
 エドムンド・フェルプス
 『インフレと失業率の見通しに左右される賃金と物価のトレンドに関する研究』

物理学賞は小柴教授のことが頭にあったので、最近は実験実証的な受賞が多いのかと思って調べてみたら、小柴教授以来ずっと理論に関する受賞だった。
今年の受賞内容は、早い話がCOBE打ち上げの貢献である。
テーマ的には旬を逃しているような感じだが、ノーベル賞とはえてしてそういったものだ。
データや理論の正しさを検討する期間が必要なので、これに関しては数年のタイムラグは仕方あるまい。
化学賞と医学・生理学賞は分野的にあまり違いがないのではないかと、素人としては考えてしまう。
説明を読んでみて、何となく分かったような感じ。
文学賞は、作品を読んでいないので受賞理由を聞いても「へぇ」としか答えようがない。
まあ、村上春樹が受賞したとしても、彼の作品は読んだことがないので、同じく「へぇ」で終わってしまいそうだが。
でも代表作くらいは読む気になるかな。
海辺のカフカとか、ノルウェイの森とか。
平和賞と経済学賞に関しては、全然分からないのでコメントはパス。

2002年の物理学賞・化学賞のダブル受賞以来、今年も日本人受賞者は出ず。
2000年から三年連続で受賞していただけに、これだけ受賞者が出ないと思わず失望を禁じ得ない。
もっとも、それまでの経過を考えると、連続受賞の三年間が史上初の大快挙だったわけだが。
今年の科学分野の三賞はアメリカのほぼ独占状態。
日本にここまでの期待はしないが、それでも隔年受賞くらいは狙ってもらいたいものである。
まあ、教育・研究費削減とか言ってるようでは、それも無理かもしれないが。
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by clhaclha | 2006-10-29 20:59 | 自然科学

緑色束沸石その後

九月の新宿で購入した、処理疑惑のある例の石だが、臭いがきついということで毎日風呂に浸けている。
臭いの方は弱くはなったものの相変わらずで、一向に無臭になる気配はない。
湯船に浸けるとごく少量の油膜が水面に浮くので、油様の何かが付着しているのは間違いないのだが、現時点ではこれが何なのか、特定できるだけの材料が揃っていない。
疑わしいのは撥水性の保護剤で、確かに表面は不自然に撥水している部分もある。
母岩が多孔質なので、そこに入り込んだ成分が微量ずつ揮発してきているのではないかと疑っているのだが……。
毎日ボディーソープをつけて歯ブラシで磨いているので、表面についた揮発成分はほぼ完璧に落ちているはず。
とすれば、母岩に染み込んだ成分が問題だが、毎日湯に浸けても落ちきらない以上、根気よくこれを続けていくしかないかな。
まあ、あと一ヶ月ほど続けて、一度写真を撮って買った直後のものと比べてみて、変化があるかないかを調べてみる予定。
これで色落ちがなければ、臭いは染料ではなくて表面についた油である可能性が非常に高くなる。
取り敢えず、それまでは毎日磨き続けるしかあるまい。
というわけで、これから磨いてきます。
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by clhaclha | 2006-10-24 22:01 |

ジャックの豆

我が家の近くの道端に、謎の豆が生えている。
謎の豆と言っても分からないので、取り敢えず写真を。
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大きさは20~30㎝くらいで、見てのとおり緑色をした豆である。
ジャックの豆の木というと大袈裟だが(そもそも木ではない)、随分な大きさではある。
街路樹のイチョウの幹に絡まっているのだが、付近にはこれしか見当たらないので、たまたま種子が運ばれてきて芽吹いたのだろう。
植物に関してあまり知識はないので、これが珍しいものなのか、それともただの雑草なのかは不明。
けれども、見るからに怪しいこの豆は、八月頃に見付けて以来、ずっと気になっているものである。
もうしばらくするとこの豆も良い色になって熟すのだろうから、それまで草刈りの犠牲にならずに残っていたら、是非とも収穫したいものである。
収穫できたら来年、鉢に植えてみるのも面白そうだ。
たくさん稔って大量に収穫できたとして、しかしこれを口にする勇気はないが。
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by clhaclha | 2006-10-21 23:42 | 日記・雑感

夕暮れ

 つい先頃まで積乱雲だったものが、今朝はもう鰯雲に変わっていた。残暑はとうに終わり、すっかり秋めいた風が真横から差し込んでくる朝日の中で、一吹き、二吹きと走り過ぎていった。
 十月は収穫の季節だ。山も田畑も落ち着いた色に染まり、処々に燃えるような紅葉や漆、あるいは蔦の葉などが彩りを添える。丘に広がる田んぼには穂が重く垂れ下がり、柿や栗、あけびなどが山裾の林で豊かに実を結ぶ。
 秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、と続く枕草子の一節はあまりにも有名だが、秋と聞いてまず頭に浮かぶのは、今まさに稜線を越えて山の向こうへ帰らんとする、大きく揺らめく紅い夕陽だ。

 あれは中学生の頃だ。
 秋になると、山へ入る回数が多くなる。
 畦には柿、林には栗、森にはあけび。秋晴れの休日、昼過ぎに家を出ても、数時間もすれば夕暮れとなる。だんだんと朱みを帯びてくる森に囲まれた景色の中、柿の木の上でもぎたての実を頬張りながら、紅く染まった西の空に目を向ける。丘の上から見渡す景色は遠くからだんだんと黒の領域が広がって、やがてすべての風景が黒と紅の二つに染め分けられる頃、燃え落ちる前の線香花火のような色をした太陽が、それこそ線香花火が燃え落ちるように、山の向こうへと消えてゆく。
 その時初めて、夕陽は揺らめきながら山を越えるのだと知った。

 道端を飛ぶとんぼの背が、赤く染まってきた。公園の端に茂ったすすきは、いつの間にか穂を広げている。
 夕暮れが一際映える季節。朱く染まる西の空に目を向けて、広い駐車場に一人佇む。斜陽の中で、あの頃の光景を思い浮かべる。
 このまま待ち続けていれば、また同じ光景を目にすることができるのだろうか。
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by clhaclha | 2006-10-15 23:51 | エッセイ

2006年度イグ・ノーベル賞

ご存知の方も多いと思うが、「人々を笑わせ、考えさせる独創的な研究」に対して贈られるのがイグ・ノーベル賞。
早い話が、ノーベル賞のパロディーである。
過去には日本の研究者の「鳩の糞害を受けない銅像」についての研究が選ばれたが、それに対してその研究者が「これはまじめな研究だ」と大いに憤慨したという出来事もあった。
まあ、過去に受賞した内容を見ると、確かにそれと同列に扱うのはどうなのか、と思わざるを得ないものも多くある。

さて、そんなイグ・ノーベル賞であるが、この度、今年度の受賞内容が発表された。
各賞と研究内容は以下の通り。

・鳥類学賞:「頭を振り続けるキツツキはなぜ頭痛に見舞われないのか」
・栄養学賞:「フンコロガシの食嗜好についての研究」
・平和賞:高周波雑音発生装置「モスキート」の発明
・音響学賞:「爪で黒板をひっかいた時に発生する音が嫌われる理由についての実験」
・数学賞:「グループ写真を撮る際、目を閉じた人が1人もいない写真を撮るためには、何枚撮影する必要があるか」
・文学賞:「必要性に関係なく用いられる学問的専門用語がもたらす影響について──不必要に長い単語の使用における問題」
・医学賞:「直腸刺激による、しつこく続くしゃっくりの停止」
・物理学賞:「乾燥スパゲティを曲げると、しばしば2つ以上の部分に折れてしまうのはなぜか」
・化学賞:「温度影響を受けるチェダーチーズの超音波速度」
・生物学賞:「マラリア媒介蚊のメスが、リンブルガー・チーズと人間の足のにおいを好むこと」

確かに随分と独創的な研究や発明が揃っているが、しかし、内容を考えてみると、確かに気になるものではある。
個人的には鳥類学賞と音響学賞が気になるところだ。
また、イグ・ノーベル賞には皮肉(アメリカ的なアイロニー)を交えたものもあって、広島・長崎原爆投下五十周年に核実験を行ったフランス大統領が平和賞に選ばれたこともあった。
今回は文学賞がそれで、論文のタイトルに「不必要に長い学問的専門用語」が使われているらしい。
ちなみに日本は受賞常連国らしいのだが、今回は受賞者はなし。
今年は随分とまともそうな研究が並んだな、というのが個人的な感想。

参考記事:http://www.cnn.co.jp/science/CNN200610060022.html
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by clhaclha | 2006-10-06 23:43 | 自然科学

緑色束沸石その後

あの後、一晩水を張った洗面器に浸けて放置。
翌晩に引き揚げるも、やや臭いが弱くなったような気がする以外は何も変わらず。
ただし、洗面器の水には結構強く臭いが移っていた。
更にその後、風呂の中に浸けた際に、水面に薄い油膜のようなものが張るのを確認。
どうやら表面に弱揮発性の何かが付着しているのは間違いないようだ。
油類なのかと思い、シャンプー(皮脂を落とすヤツ)で磨いてみるも、手触り外見に変化はない。
まあ、それはそれで問題ないのだが、ここで思いも掛けぬ問題が発生。
元々の臭いとシャンプーの臭いが混ざってすごいことに……。

取り敢えず、臭いが何とかなるまで風呂からは出せない。
着色云々についても、現時点では判断不能なので、鉱物鑑定に掛けられるまでお蔵入り、いやお風呂入り確定となった。
まあ、無着色で保護剤か何かが塗布されているだけならば、それに越したことはないのだが。
なんにしても今回のショーは、色々とあって思い出深いものになりそうだ。


話は変わって、ブログ右上にある石の写真について以前、知人から訊かれたので。
タイトル写真はHP『電脳奈落界』にあるコンテンツの、『石の囁き大地の息吹き』にアップした新作のものを使用している。
つまり、写真が変われば更新があったということ。
今後は石ばかりではなく、地質関連のテーマも扱っていく予定なので、いずれ石以外の写真も載る。
そちらの方もよろしく。
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by clhaclha | 2006-10-05 22:24 |

緑色束沸石追記

昨日(というか今朝未明)にアップしたGreenStilbiteで、何点か意見を頂いたので、自分が処理品だと思う点を挙げてみたい。

①染料の臭いがすごい。
 これは実物を見ないと分からないことだが、とにかくすごい。
 50㎝以下の距離にあると、気分が悪くなるくらいすごい。
 天然石でこんな臭気を放つのは、石油系のものくらいだと思う。

②染めムラ
 下の写真の赤丸部分。
 結晶の途中部分から緑色。
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②に関してはそういうものだと言われればそれまでである。
①に関してはかなり決定的だと思う。
子供の頃に遊んだ小麦粉粘土の臭いを濃縮還元したような臭いで、個人的にはカメムシよりも気持ち悪くなる臭い。
まあ、鑑定に出せるのなら出してみたい一品ではある。
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by clhaclha | 2006-10-02 16:51 |

『2006国際ミネラルアート&ジェム展』第三日

さて、クレームの件から。
結果からいえば、返品・返金で、実質的な損害は精神的な不快感と時間だけ。
会場に着いてまず、開催事務所の主催者を訪ねる。
持っていった標本を見せたのだが、自分では詳しく分からないので、鑑定できる人(堀ミネラロジーの堀氏:鉱物マニアの世界では有名な人)が戻ってくるまで会場を回りながら待っていて欲しいとのこと。
ついでに問題のブースを見て、昨日購入した所であることを確認する。
しばらく会場内で物色していると、電話が鳴ったので再度事務室へ。
主催者に「知っているでしょうけれど、こちらが『楽しい鉱物図鑑』で有名な堀先生です」と紹介されるが、知っているのは名前だけである。
早速、問題の標本を堀氏に見せると、水晶自体は天然の物を使っているが、そこから更に色の付いた結晶を成長させている、とのことである。
どうやら無色か白色の種水晶に、緑水晶を継ぎ足したようなものであるらしい。
一昨日に写真で示した丸い型は、結晶を成長させる際に固定するのに用いた棒状の固定器具の痕ではないかという。
説明を聞いていても取り敢えず矛盾は感じられなかったので、その説を採用という方向で返品・返金に決める。
で、問題のブースへ。
堀氏がその業者に事情を説明するのだが、業者は「そんなことはない、天然物だ、間違いない」の一点張り。
埒があかないので、もしこれが本物だったら主催者が責任を持って買い取る、ということで一応の決着を見る。
しかし問題なのが、その後の業者の態度。
金は返すが直接本人(私)には渡したくない、あなた(堀氏)が渡してくれなどと口走る始末。
結局堀氏がそれを断った(当たり前だが)ので、渋々こちらに手渡す。
何というかもう、呆れてものが言えない。
この件で、スリランカ人に対する評価は、一気に地の底まで墜ちてしまった。
彼にはもう、日本で商売をしてほしくないものである。
まあともかく、これで一件落着、堀氏にお礼を述べて、さて会場の本格的な物色である。

さて、ここまでに三十分以上を費やしてしまった。
しかし不幸中の幸いというべきか、13500円の資金が戻ってきたので、色々と買えるようになったのは事実。
俄然、買う気が出てきた。
まあ、無理して浪費する必要もないのも事実だが……。

一昨日、しのぶ石やら重晶石やらを置いていて、ちょっと気になっていたブースを眺めていると、店番の人に声を掛けられる。
「これ、二酸化マンガンですよ」
「ああ。しのぶ石ですね」
「しのぶ石を知ってるんですか? 石は好きですか?」
と、驚かれる。
いや別に驚くようなことでもないと思うのだが。
一昨日はしのぶ石が大量に置いてあって、うち二点ほど、芸術的なまでに風景画を彷彿とさせるものがあったので、少々気になっていたのである。
店番の人が宝石学を勉強しているだとか、今日は親の代わりに店番をしているのだとか、しばらく他愛のない話をしていると、安くするので買わないかと言われる。
しのぶ石はちょっと欲しいかな、と思っていたのだが、残念ながら先日目を付けていたものがことごとく売れている。
赤鉄鉱なども眺めて、思案すること三十分ほど。
店番の人にも放置されて、購入を決めたのは赤鉄鉱の大型標本である。
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4000円のものをちょっとだけ安くしてもらって、3700円で購入。
赤鉄鉱の状態が最も良好だったのでこれに決めた。
もう少し小型のものでも良かったのだが……。
底面と側面がカットされているのが玉に瑕。
しかし、結晶の断面が見られると思えば、まあいいかとも思う。
ちなみに重量は2㎏ほど。
鉄の塊だけあって重い。

次に購入したのがアクアマリン、5500円。
正直な話、購入した現在でも今一つ、納得がいっていない標本である。
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なんというか、全体的に貧相というかインパクトに欠けるというか、「これ!」というものがない。
もともと希少鉱物だとか、産地だとかに拘るタイプではなく、見た目で選んでいるので、どっしりとした存在感がなければ気に入らないのである。
これはまた後日、別の標本を買うことになるだろう。
まあ、そんなに悪い標本ではないのだが。

最後にネタ。
会場で発見した時、むちゃくちゃに怪しさを感じつつも、その怪しい存在感に負けて購入してしまった染め物。
2300円である。
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ブースではGreenStilbite(緑色束沸石)と説明を受けたのだが、この時点で天然でないことはほぼ確信。
しかし染め物との説明は一切無し。
家に帰って包装を解いてみると、かなりきつい染料の臭いが……。
標本の細かい部分をよくよく観察してみると、染め切れていない破断面などがちらほらと。
先日のものに比べると、三流もいいところである。
こういう業者は売ってしまえばそれまでと考えているのだろうが、客商売を続けるにあたって長期的に見た場合それがプラスになることはあり得ない。
いずれ客に見切りを付けられるだけである。
インド人のブースは母岩付きで産地直送という雰囲気が好きだったのだが、今回の件で一考の余地有りかもしれない。
そもそも怪しさ大爆発の一品だったので、これに関しては特にクレームは考えていない。

さて今回、思っていた以上に人工処理品が流通していることに気付く。
そもそも日本の業者(パワーストーンなどのいかがわしい業者は除く)は信用第一で商売をしているので、余程精巧なものが紛れていない限り、処理品を天然物として売ることはない。
というよりも、処理品にはすべてその旨の注意書きが掲出してある。
しかし、海外の業者(実際にはごく一部であるはずだ)はその時良ければすべて良し、という考えが滲み出ている。
とにかく目先の利益優先で、長期的な信用など考えてもいない。
その点、今回の主催者の対応は悪くはないものであったと思う。
少なくとも、最低限の責務は果たしている。
スリランカの業者に対して今後どのような対処をするのかは分からないが、しばらく様子を見てみたい。
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by clhaclha | 2006-10-02 03:35 |

『2006国際ミネラルアート&ジェム展』第一日 その2

さて、昨日書ききれなかった部分を少々。

昨年も見たのだが、鉱物を粉にして顔料として使っている出展について。
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写真はラピスラズリの顔料を使って塗った(染めとは違うらしい)バッグである。
ラピスラズリは単結晶の鉱物ではなく、何種類かの鉱物が集まってできた岩石であるため、組成の比率により発色が異なる。
そのため、同じ色のバッグは二つと作れないという。

このブースでは岩石や鉱物を磨り潰して絵の具にする、『石の絵の具』のキットを販売していた。
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有色の鉱物を磨り潰すのが最もきれいに色が出るらしいのだが、その辺りに落ちている石でも同じようにできるとのこと。
もっとも、河原の石を磨り潰しても、顔料として発色するものは半分もないらしい。

顔料の作り方は、タイルなど固くて平らなものの上に研磨剤を広げ、その上で鉱物を擦って磨り潰す。
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左からグラファイト、ジャスパー、孔雀石、ラズライト。
磨り潰すと、まさに絵の具のようになる。
体験で絵を描いている人もいたが、見ていると水彩絵の具のようであった。

ちなみにこのキットを開発したのは某美大の教授らしいのだが、なんでも石を見ると磨り潰してみたくなる人らしい。
鉱物マニアにとってはまさに天敵だ。
絶対に家に呼びたくない人の筆頭に挙がる人物である。


さて、話変わって昨日のクレームの件。
昨日の記事をアップ後、すぐに主催者にメールを入れたのだが、早速返信があった。
直接電話で話をして、明日、件の標本を持って会場に行くということに。
具体的にどうするかはまだ決まっていないのだが、一応真偽を鑑定してもらって、主催者から問題の業者に話をしてもらうことになるらしい。
事がどう転ぶかは分からないが、主催者がどういう対応をするのか、しっかり見届けたいと思う。
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by clhaclha | 2006-10-01 01:11 |