<   2006年 05月 ( 7 )   > この月の画像一覧

近頃、ふと思い出すもの

 近頃、ふと思い出すもの。

 家にあった安物のラジオの声。
 朝起きてから登校するまでずっと掛かっていたのは、岡山のローカル局山陽放送ラジオの朝番組である。朝餉の支度をしながら母が聞いていたものだ。松下電器が提供していた番組で、未だにそのメロディが頭の中で再生できる。『いつのりさんのおはようさん』という番組だったのだが、いつの間にかレギュラーチェンジしたようで、途中から『いつのりさん』の声は聞かなくなった。

 缶蹴りの潰れた空き缶。
 小学校から中学校に掛けて、近所の幼馴染みと缶蹴りをしていた。家は団地の中の生活道路に面した場所にあって、やっていたのはその場所だ。一般の住宅地と違って団地はそこそこ見通しが利き、共有空間部分はそれなりの広さがある。隠れる場所は道端に停められた車や団地そのもの、生け垣など。カーブミラーなどもあって、盛り上げるための設備には事欠かない。隠れて、走って、缶を蹴る。缶を蹴る前にオニに見つかって、缶にタッチされるとアウトだ。オニより先に蹴ると、そのままオニが続行。捕まっていた他の子供達も一緒に逃げる。オニより先に蹴っても、スカ当たりなら缶が転がるだけで、すぐさま缶を立て直したオニに全員一網打尽となって大顰蹙を買う。毎日缶を蹴って、毎日車にぶつけて、それでもあまり怒られなかったのは大人の寛容か、それとも単に気付いていなかっただけなのか。

 秘密基地を作ったこと。
 橋の下、建築資材置き場の土管の中、木工所の材木置き場の屋根裏、丘の斜面を削りかけて放棄された住宅造成地など。田舎には大人が知らない、子供だけの秘密の場所がたくさんある。山の中の地元の老人しか知らない小さな祠、粗大ゴミ置き場に通じる丘の斜面の獣道、何故かうち捨てられている遺跡の発掘現場など、数え上げればきりがない。そんな中でも重宝するのは、近くに食料調達ポイントがある場所だ。食料調達といっても店など金の掛かるものではなくて、甘い実をつける柿の木とか、木苺の自生地とか、あけびのなる森など。人の手が入らなくなって久しい果樹園は、大振りのすももがなる時節など重畳この上ない。神社など隠れるには打ってつけの場所だが、なぜか秘密基地にはならなかった。棒きれを振り回して、日々『修行』に励んでいた。

 山菜採りのこと。
 春は蕗の薹、土筆、蕨、たらの芽、蓬、筍。夏は野苺、木苺、出遅れの蕨。秋は栗、柿、あけび、山芋。冬は冬柿。一年中、山に出掛けていた。たらの芽など、毎年競争になる。山菜資源の豊富な場所は山に出入りする者にとって最高の秘密だ。秘密が多いほど、山が楽しくなる。

 おしなべて。
 遊んだこと、学んだこと、歩いたこと、探したこと。毎日やっていたこと。そして今はやっていないこと。やろうと思っても出来ないこと。すべては記憶の中だけにあるもの。
 そんなものが時々、胸の裡に去来する。
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by clhaclha | 2006-05-28 22:10 | エッセイ

新宿ショーまで一週間

今週末に開催なので、実はもう一週間を切っている。
プラニー商会の新入荷即売会がこの土日辺りに開かれているはずだが、当然ながら来週に向けて貯金。
さて、今回の獲物は昨年末の池袋ショーで、資金不足により泣く泣く見送った十字石。
同じ業者が来ていると良いのだが、店の名前を覚えてない(ロシア人なのでそもそも読めない)ので確認のしようがない。
まあ、行ってからのお楽しみかな。
行く予定なのは土曜と最終日の火曜、気が向いたら日曜も。
土曜に十字石を購入して、火曜には値切りまくって良いものをゲットする予定。
とりあえず、蛍石、輝安鉱、霰石(有色)、石英、アクアマリン辺りを狙いたい。
他にも良いものがあれば値段交渉して、納得いけば即購入。
後悔のない買い物をしたいものだ。

ちなみに、今回はデジカメ持参で行くので、レポートは写真付き。
会場の写真と、戦利品の写真をアップするので、乞うご期待。
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by clhaclha | 2006-05-28 06:11 |

『エンジェル・ハウリング』読了

秋田禎信著、富士見ファンタジア文庫、シリーズ全十冊。

ここを見ている人は大半が知っていると思うが、第三回ファンタジア長編小説大賞にて『ひとつ火の粉の雪の中』で準入選を受賞してデビューしたライトノベル作家である。
上述の受賞作は随分と重い作品であったのだが、独特な雰囲気はしっかりと表現されていて、そこが評価されての受賞となった。
初シリーズの『魔術師オーフェンはぐれ旅』シリーズは一転、随分と(ブラック)ユーモアに溢れた作品ではあったが、しかし要所要所のシリアスな部分では『ひとつ~』の持つ独特な雰囲気を、更にニヒリズムでもブレンドしたようなものに進化させた作品になっている。
そして今回、『エンジェル・ハウリング』シリーズではそこから更に発展させて、且つシリアスさを増したものへと仕上がった。
一口に言えば『カタい』作品で、昨今のライトノベルの流れに逆流する方向性を持っているのだが、逆に彼が今をときめく『萌え系』の作品を書いたとしても、きっとそれほどの人気は出ないはずだ。
というのも、秋田禎信という作家が最もらしさを発揮するのが、カタくて重いテーマあるいは世界だからである。
『オーフェンシ』リーズの地人や『エンジェル・ハウリング』シリーズの人精霊のようなアクセントを加えた『カタい』あるいは『重い』雰囲気で書かれる作品こそが、秋田禎信という作家の描く世界なのである。

まあそんなわけで、もう一昨年くらいに全巻出揃っていたものを一気読み。
前評判など特に調べなかったので、まったく情報のない状態で全巻通読した。
で、いまもこのシリーズの人気などは調べてないのだが、個人的な予想ではオーフェンシリーズほどの人気は出ていないはず。
理由は前述の通り、時代の流れに逆行しているから。
そしてこれも上で述べているのだが、時代に流されて萌えてもダメ、人気は出ない。
先頃完結した『シャンク』シリーズがこれに当たると思う(まだ読み終えてない)が、これはますます人気が出ないだろう。
自分らしさを捨てて流行り廃りで書かれた作品では、当然のことながら面白いと思わせる仕上がりにはならない。
得意な世界観が逆方向に向いている秋田禎信という作家においては、特にだ。

というわけで、これからも自分らしさを第一に頑張ってもらいたい作家である。
いずれ世間の嗜好は変わってくるのだから、そのうち作風が評価される時が必ず来る。
それまでどんどんと筆を滑らかにしてもらいたいものである。

ちょっと話は変わると思うが、次回作の雰囲気予想。
『エンジェル・ハウリング』調からやや『オーフェン』調にシフトして、もっとドタバタが増えた作品になりそう。
ストーリー的にはもっと冒険モノっぽい感じになると見た。

さてこの予想、どれくらい当たるか(あるいは外れるか)、結果は上梓されてからのお楽しみ。
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by clhaclha | 2006-05-26 00:54 | 読書感想・書評

日記を書くこと、あるいはエッセイを書くこと

最近、何やら文章がテキトーな感じになってきている。
などといっている文章が、もはやテキトー以外の何物でもない。

どうしてそんなことになったかという心当たりはある。
何日かに一回更新されている、この日記がその一因だ。
なぜこの日記なのかというと、そもそも文章の練習というかリハビリのために始めたこの日記を、エッセイと明確に区別をして書いているというところが問題なのである。
エッセイを読んでもらえば分かると思うし、私の過去の作品を読んだ人ならよりはっきりと分かると思うが、つまるところ冒頭に書いているように『テキトーに』書いてしまっているのだ。
私の文章の持ち味は、独特な言い回しと、言葉遊びである。
この二点を念頭に置いて、このブログをもう一度読み返してもらえば一目瞭然。
自分で言うのも何だが、ものすごく平淡な文章が続いている。
こんな文章を書いていては、そもそも文章の練習にはならないし、むしろ害悪を及ぼしかねない。

では、気合いを入れてもっと文章にこだわるのか。
まあ、時間的に考えて無理だろう――遅筆なのだ。
とはいえ、無理だからといって今のままで続けていては、それこそ文章力の上達など見込めないわけで、そもそも日記を書いている意味そのものがなくなってしまう。
ある程度、時間は掛ける――これはきっと必要な措置だ。
しかし費用対効果という言葉もある通り、いくら納得のいく文章が書けたとしても、時間を掛けすぎるのはよろしくない。
ではどうするか。

ここで視点を変える必要がある。
そもそも、どんなエッセイを書きたいのか。
具体的な作家名を挙げれば、五木寛之氏である。
もっとも、自分の文章で氏と同じようなエッセイが書けないことくらいは分かるし、真似をしたところでオリジナルに及ばないのもよく分かる。
なにしろ私とは対極といっていいくらい、五木氏の文章は平易なのである。
平易だからこそ、あの雰囲気が出せるのだ。
しかし今更、平易な文体に改めようという気はさらさらない。
だから真似はしない。
真似はしないが、しかし学ぶべきところはあるはずだ。

五木氏のエッセイで惹かれるところは、やはりモノの見方、センスである。
独自の視座から書かれた文章は、人を惹きつけるものである。
ではセンスを磨くべし、という結論には容易に達するのだが、まあこれは言うまでもなく謂うは易し。
一朝一夕に出来ることではない。
が、千里の道も一歩から、ともいう。

まあ、結局のところ、毎日の積み重ねなのである。
人と違う見方の実践とかやっていると、なんだかただのヒネた人とか言われそうではあるが、それでも他人と違う視点を持つというのは誇るべきことだと思うから、出来る限り努力は続けていきたいものである。
というわけで、明日以降(明日とは限らない)、ちょっと考えて書きますよ、ちょっとね。

(一時間かけて書いたわりには、何だか弱気な結論だ……)
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by clhaclha | 2006-05-17 00:03 | 日記・雑感

日帰り寿司旅行

内房のかなり南、鋸南町にある食事処『ばんや』へ行ってきた。
目的は寿司を初めとした魚料理である。
ばんやは以前、電脳奈落界の掲示板の方でも日記として書いたことがある、漁協の運営する店で、ウリはなんといってもその日の朝に水揚げされた新鮮な魚介類の料理だ。
新鮮な魚介類と来れば寿司。
何のひねりもないが、それ故に王道。
というわけで、新鮮な寿司を食う旅に。

さて、鋸南町は房総半島の先端に近い部分にあり、十分も走れば最南端の館山市に入る。
東京・秋葉原から知人の車で首都高→東関東道→館山道と乗り継いで、千葉市を抜けた辺りから一般道へ降りて、のんびりと内房の海沿いを走る。
およそ三時間くらいの道程である。
秋葉原を出たのが午前十一時なので、着いたのは午後二時。
そろそろ空いている時間だろうと思ったのだが、予想以上の混み具合で、三十分ほど待って席に着いた。
すかさず『850寿司』、そして五種類の刺身がついた『刺身定食』を注文。
連れの方は同じく850寿司に、アジフライ定食を注文。
待つことしばし、まずは連れのアジフライ定食が運ばれてくる。
アジのフライが三匹乗っていて、それにご飯・みそ汁・小皿がついて、ボリュームは結構なもの。
これで八百円ちょっとなら、まあ納得の出来る値段か。
連れがアジフライ定食を平らげる頃にようやく来たのが、メインの850寿司。
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ネタはスズキ、スルメイカ、キンメダイなど。
当然どれも今朝、水揚げされたばかりのもの。
食べるのは三度目でありながら、やはり美味いと感じてしまう。
そしてすぐに次の刺身定食がやってくる。
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もうネタが何だったかなどまったく覚えていないが、まあとにかく美味かった。

これだけ食べて二千三百円ほど。
社会人をやっていればまあ、許容範囲内かな。
だが値段云々よりも、やはり新鮮で美味い魚料理を食べられるのがいい。
次回は夏にでも行って、幻のメニュー(?)マンボウの刺身を食してみたいものである。
まあ、不味いんだけどね、マンボウは……。
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by clhaclha | 2006-05-06 23:12 | 日記・雑感

岐阜日帰り旅行 → 一時間で断念

『石の囁き大地の息吹き』の「分水嶺」に載せる写真を撮ろうと、岐阜県郡上市の分水嶺公園への日帰り旅行を画策。
気合いを入れて早起きを心掛けるも、やや入りきらずに目が覚めたのが朝の九時過ぎ。
まあ、まだ何とかなる時間だ。
さっさと支度をして、買ったばかりのデジカメを携えて、いざ出発。
八王子から中央道に乗って、午後二時前には目的地に着く計画を立てた。
ハイウェイナビで、渋滞している場合を想定して所用時間のシミュレートをしておいたので、それほど誤差なく行けるはず。
が、しかし。
近くのバイパスまで出たところでいきなり渋滞。
これは予想外。
仕方ないので、信号で停まっている間に抜け道を探して迂回。
かなりすっきりと進めたと思うのも束の間。
今度は先程にも増して、ものすごい渋滞。
車列が直線道路のずっと先まで続いていて、もうほんと、全然動かないのではないかと思うほどの混み具合。
まあ、実際にはトロトロとは動いているのだけれども、さすがに十分ほど並んで一キロも進んでないことにうんざりして、更に家を出てそろそろ一時間経つにも関わらず、まだ八王子市にすら入っていない状況に、いい加減嫌気がさしてUターン。
普通に流れている時であれば、三十分もあればインターに付くはずなのだが……。
というわけで、出発後一時間で断念した岐阜日帰り旅行は、秋にでも有給休暇を取って平日に行ってきます。
それにしても、やけにあっさりと中止になった日帰り旅行だな……。

そんな無意味な日帰り旅行でも、一つだけ収穫が。
八王子に向かう途中に、富士山がかなり大きく見える場所を発見。
しかも道を走っている正面にでっかく見えるので、なかなかに見応えあり。
まあ、交通量の多いところなので写真は撮れなかったのだが。
今度気が向いたら、写真を撮りに行ってみよう。
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by clhaclha | 2006-05-03 23:34 | 日記・雑感

デジカメ

昨年から欲しい欲しいと言っていたデジカメをついに購入した。
ソフマップでの中古機器購入だったのだが、傷は外装に一部あるだけであとは新品同様。
一年ほど前に発売されたモデルらしいのだが、600万画素で動画も撮れて、価格は21000円ちょっと。
かなり良い買い物をした。
まだ本格的には使えないが、試しに部屋の中のものを撮ってみる。
細かいところまでかなりはっきりと写っているようだ。
そもそも新しいデジカメを買おうと思い立った理由が、コレクションの鉱物・化石標本を撮ってホームページに載せたかったから。
院生時代に論文作成用に購入したデジカメは、およそ六、七年前、当時としてはまあまあの性能だったのだが、如何せん130万画素では鉱物標本などまともに撮影できる性能ではない。
しかし、600万画素なんぞ仕事でも使ったことなどないので、まったく未知の領域だ。
試し撮りをした限りでは十分に実用に耐える代物。
なので、これからどんどん、コレクションのデジタルデータ化を進めていきたい。
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by clhaclha | 2006-05-02 22:15 | 日記・雑感