第15回東京ミネラルショー(2006年池袋ショー)第一日目

昨日のブログで開場と同時に……、などと言っていたのだが、入り口に着いたのは結局、開場後しばらく経った10:20頃。
家を出たのは9時過ぎだったのだが、どうやら通勤ラッシュを過ぎると途端に急行が減るらしく、準急に乗って池袋まで40分近くかけて到着した。
そんなわけで、開場前の長蛇の列には被らなかったものの、それでも三十人くらいの行列ができている最後尾に並び、5分ほどで会場に侵入を果たす。
さすがに平日だけあって、混み具合はさほどでもない。
むしろ通路が広い分、新宿に比べてかなりゆったりとした雰囲気である。
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さて、今日の狙いは十字石である。
しかも、ただの十字石でなく、アスタリスク(*)型の結晶(三連貫入というらしい)である。
昨年は入り口を入ってすぐ左のブースに、ロシアの業者が大量の十字石を持ち込んでいたのだが、見たところそれらしきブースはない。
隣にいたラリマー業者は、今年も同じ場所にいるのだが……。
取り敢えず、手近なブースから島毎に確認していく。
会場はL、C、Rと大きく三つのエリアに別れており、それぞれのエリア毎に幾つかのブースが固まって島をつくっている。
入り口がCエリアにあったので、まずはここから確認。
ざっと見回したところ、大量に十字石を置いたブースは見当たらず。
次にLエリアに移り、その次はRエリアに。
しかし、ざっと見回したところで昨年の様な大量の十字石を置いたブースは見当たらない。
今年は来ていないのだろうか、とちょっと焦りだす。
内心狼狽えながら会場案内図を見て、ロシアの業者をピックアップしていく。
全部で四件。
すべてCエリアに集中している。
しかしCエリアは最初に見て、大量に置いている業者がないことを確認済み。
やはり今年は来ていないのか、それとも規模縮小で隅の方に置かれているだけなのか……。
一ブース目、じっくり展示品を眺めるが、無し。
二ブース目、同じく無し。
三ブース目、じっくり眺めて隅の方で小皿に載せられた十字石を発見。
大小合わせて、数は二十ほど。
昨年とうって変わって、随分な扱いである……。
念のため最後のブースも確認するが、やはり無し。
戻って、小皿に載った十字石を物色する。
と言っても高々二十個程度、ものの数分ですべてを確認し終わる。
結果から言えば、三連貫入は無し。
更にその中で購入意欲が湧くほどしっかりとした標本は三つ。
……そんなもの、一番大きなものを買うしかないじゃないか。
というわけで、購入。
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7200円の表示価格のものを、値切って6500円也。
写真上方が少々欠けているようだが、きれいに直交した標本である。
まあ、悪くはないか。
取り敢えずこれで、最低限の目的はクリアといったところ。
三連貫入が入手できなかったのは非常に惜しまれるが、無いものは仕方がない。
いつまでも意気消沈していても意味がないので、ここで気を取り直してじっくりと物色を再開する。

さて、十字石を探している時にちょっと気になっていた標本があったので、まずはそれを見に行く。
同じくCエリアにあるロシア人のブースで、ヘデンベルグ輝石含有の緑水晶や変わった形のカルサイトなどを並べている中に、握り拳より一回りほど小さい斧石を見掛けた。
斧石自体、あまり数が出回っていない鉱物で、マニアでなければ存在自体を知らないだろう。
この斧石、何に惹かれたかというと、その形状である。
一目見て、「まさにハンドアックス」と思えるような外見なのである。
ネットで見る写真は小振りな結晶の群晶で、その名前を聞いてイメージが湧くような標本は滅多にない。
しかしこれは違う。
一目でその名の由来が分かってしまいそうな標本である。
これは欲しい。
が、値段を見ると13000円。
う~む……。
ものは良いのだが、ちょっと高い。
値切って買うべきか、それとも今回は見送るか。
しばしブースの前で迷った挙げ句、取り敢えず他のブースも回ってから決めることにする。

会場を三分の一周位したところで、ラディアンスという業者のブースを発見し、顔見せがてら品定めをする。
この業者からは以前、中国産の蛍石を購入して以来、ブースを覗くと毎回声をかけてもらっている。
そんなこんなで今回もしばらく話をする。
おすすめは鶏冠石とのこと。
確か八月の有楽町で鶏冠石を探しているというようなことを言ったような記憶があるので、もしかするとそのことを覚えていて持ってきてくれたのかもしれない。
が、しかし。
ごく最近、光によって短期間で変質してしまうという性質を知り、鶏冠石は買わないと決めたばかり。
そのことを話すと、何となく曖昧な表情をしていたようにも感じられた。
ちょっと悪いことをしたかもしれない。
その他、気になったのは4センチ角くらいの錫石、8000円。
立派な結晶で母岩付き、結構自分好みではあるのだが、前述の斧石の前には少々ならず霞んでしまう。
結局何も買わずに、そのブースを後にする。

次に立ち寄ったのは、これまた八月の有楽町で話し込んだニルヴァーナストーンという業者のブース。
前回も持ってきていた珍品のカバンサイトはまだ幾つか残っているようだが、半分くらいは売れたとのこと。
ここは妙な標本を置いているので、個人的にはかなりお気に入り。
今回の掘り出し物は、と訊いたところ、差し出されたのは中沸石(?)。
ネームカードにあるオーケン石のような見た目の標本で、晶洞中に束になって密生しているものである。
なるほど、なかなか面白い標本ではある。
値段を訊いたところ、20000円とのこと。
ちょっと手が出ない、断念。
他にも形の良いカバンサイトやペンタゴナイトが揃っているが、軒並み20000円を超える。
そんな中にふと、妙な石を見付ける。
初めは葡萄石かと思って確認したら、葡萄石ではなく沸石の一種と説明される。
じっくり見ると、確かに葡萄石ではなく、結晶表面に沸石様の構造が見られる。
鉱物名を訊くと、本人も良く知らないらしく、誰かから聞いてつくったらしいネームプレートを見せ
てくれた。
「GEROLITE」と書いてある。
まったく聞いたことのない名前である。
値段は3500円。
うむ、怪しい。
怪しいので即購入。
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そんなこんなで会場をじっくり見て回り、気がつくと3時間ほどが経っている。
その後、特に気になる標本は発見できず、再度、斧石が置いてあるブースへと戻る。
件の斧石はまだ売れ残っている。
しばらく値切ろうかどうしようかと迷っていたところで、滞留していた客が丁度捌けて、店主が一息吐く。
どうせならダメ元で値切ってみるか、と声をかける。
目標額は11000円、限度額11500円で購入だ。
「これ、安くなりませんか?」
「This is an xinite」
「No、あ~……Price less,Ok?」
しばらく思案する店主。
やがておもむろに電卓を打って、それを差し出す。
"11500"
「OK」
商談成立。
めでたく購入。
余談だが、支払いの際に細かい札がなかったので、20500円を差し出すと、細かいのは無いかと訊かれる。
無いと答えると、かなり嫌そうな顔をしてポーチの中の札束から千円札を九枚探し出し、差し出した。
どうやら細かい札が不足しているようである。
実は一瞬、もう1000円負けてくれるかな、などと思ったのだが、どうやら甘い考えだったようだ。
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更に余談。
中国人業者のブースで見掛けた、翡翠細工の船と馬。
特に船の方、すべて一個の塊から削り出しているらしく、鎖がすべて継ぎ目無く繋がっている。
この作り込みには脱帽。
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by clhaclha | 2006-12-16 02:03 |
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