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『2006国際ミネラルアート&ジェム展』第一日 その2

さて、昨日書ききれなかった部分を少々。

昨年も見たのだが、鉱物を粉にして顔料として使っている出展について。
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写真はラピスラズリの顔料を使って塗った(染めとは違うらしい)バッグである。
ラピスラズリは単結晶の鉱物ではなく、何種類かの鉱物が集まってできた岩石であるため、組成の比率により発色が異なる。
そのため、同じ色のバッグは二つと作れないという。

このブースでは岩石や鉱物を磨り潰して絵の具にする、『石の絵の具』のキットを販売していた。
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有色の鉱物を磨り潰すのが最もきれいに色が出るらしいのだが、その辺りに落ちている石でも同じようにできるとのこと。
もっとも、河原の石を磨り潰しても、顔料として発色するものは半分もないらしい。

顔料の作り方は、タイルなど固くて平らなものの上に研磨剤を広げ、その上で鉱物を擦って磨り潰す。
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左からグラファイト、ジャスパー、孔雀石、ラズライト。
磨り潰すと、まさに絵の具のようになる。
体験で絵を描いている人もいたが、見ていると水彩絵の具のようであった。

ちなみにこのキットを開発したのは某美大の教授らしいのだが、なんでも石を見ると磨り潰してみたくなる人らしい。
鉱物マニアにとってはまさに天敵だ。
絶対に家に呼びたくない人の筆頭に挙がる人物である。


さて、話変わって昨日のクレームの件。
昨日の記事をアップ後、すぐに主催者にメールを入れたのだが、早速返信があった。
直接電話で話をして、明日、件の標本を持って会場に行くということに。
具体的にどうするかはまだ決まっていないのだが、一応真偽を鑑定してもらって、主催者から問題の業者に話をしてもらうことになるらしい。
事がどう転ぶかは分からないが、主催者がどういう対応をするのか、しっかり見届けたいと思う。
by clhaclha | 2006-10-01 01:11 |
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