さて、待ちに待った初日である。
昼前に起き出して、部屋の掃除を少々してから出掛ける。 会場に着いたのが午後一時半頃。 金曜ということもあり、会場入り口の受付周辺には人もまばら。 休日ならば、受付周辺にも会場から出てきた参加者の姿が多く見られるのだが、今日は入場券を買う人と、トイレに行く人くらいしか見当たらない。 空いているのは良いことだと、ともかくチケット売り場でチケットを買う。 2ちゃんねるでは全日程共通チケットといっていたので、四日間の全日程制覇の予定である。 が、しかし。 なぜかチケットには『29』の文字が赤マジックで大書してあるではないか。 不安に思い訊ねてみると、 「本日のみの入場券になります」 予定を急遽変更。 今回は今日と日曜の二日だけの参加としよう。 いきなり出鼻をくじかれた気分で、幸先が悪い。 とはいっても一日600円(割引のはがきがあったので今日は500円)ならば、まあいいか、と気を取り直して、いざ入場。 入り口付近は六月のショーとあまり変わらない風景なのだが、やはり人が少ない。 通路も概ね、人が通れる隙間が空いている。 明日、明後日には、おそらくこの三倍近くは人がいるはず。 それを考えると、随分と快適な状況である。 さて、ひとまず会場を回ることに。 今回の狙いは、 ①美味しそうなブドウ石 ②大型の十字石 ③真紅の鶏冠石 ④アクアマリン この四つ。 一通り見て回ったところ、②と③は影も形もない。 ④のアクアマリンは数はそれなりに揃っているのだが、質と価格で納得のいく標本は、残念ながら見つからず。 さて、①である。 ブドウ石を扱っているところがいくつかあって、そのうち一軒がそこそこのものを並べている。 外国人のブースだが、会場案内図によるとスリランカ人らしい。 いくつか手にとって眺めていたのだが、ふと、見たことのない鉱物が脇にあるのが目に入る。 店主に訊いてみると、グリーンクォーツとのこと。 直感的に人工物かと思ったのだが、店主曰く、 「無着色、無処理、天然物で、産地で採れたものそのまま」 値段を訊くと15000円だが、安くするとのこと。 しばらく考えた後、13500円で購入することに。 更に会場内をうろつく。 しばらく歩いて目に留まったのが、インドの魚眼石屋。 八月の有楽町で買った魚眼石のような標本が、ちらほらと見られる。 値段を見ると概ね10000円を超えているので、7500円で買った我が家の標本は、わりと良い値で購入できたものらしい。 それはともかく、目を引かれたのはそういった高級な標本ではなく、ブースの前に箱積みにされた単価500円の標本である。 魚眼石や、それに付随して産出する束沸石などが、無造作に放り込まれている。 そういう光景はよく目にするのだが、ここの標本は状態が随分とよい。 叩き売りされている石というのは、当然ではあるが傷物であったり、形や見た目が悪かったりといったものがほとんどなのだが、目の前に並んでいるのは傷もほとんど無くて、モノ自体も決して悪くはなさそうである。 これが初日の品揃えなのか、と感動しつつ物色。 ピンクの束沸石と、カクタスクォーツのような魚眼石を一点ずつ購入。 通常ならば、単価2000円くらいか。 なかなかの掘り出し物である。 さて、次に見付けたのが、これまた叩き売りの現場。 今度はどこのブースの管理者か分からないが、休憩場所の丸いベンチに標本が放り込まれた箱を並べて、一個1000円で売り出し中である。 セプタークォーツやアメジストなど、水晶系が目に付くが、黒くて円盤状の得体の知れない標本も転がっている。 モノも微妙なのが多いのだが、中には購入欲をそそられるものも幾つか。 結局選んだのは、細かな赤水晶の群晶が密生した標本。 随分と大きな標本で、幅が20㎝くらいもある。 普通に買うとすれば4000~5000円くらいか。 これまた良い買い物である。 随分汚れて埃を被っているのが玉に瑕。 今晩、風呂で磨くことに。 裏面の母岩は少々風化の進んだ流紋岩質凝灰岩らしいのだが、強く擦らなければ摩耗はしないと思われる。 まあ、擦るのは表面の水晶だけなので、おそらく問題はないはずである。 風呂場で分解しないことを祈ろう……。 さて、本日の買い物は以上。 上記の他に、気になった出展を写真に撮ってきたのだが、こちらは明日にでも書くことにして、別の気になったことを少々。 最初に購入した緑水晶だが、標本を眺めていて気になったことがある。 写真の下側の面になるのだが、なにやら円柱状のものが付着していた形跡を発見する。 何か別の鉱物か、あるいは母岩との接合部分かとも思ったのだが、よくよく見ると接合面が「ほぼ歪みのない円」であることに気付く。 つまり、「円柱状の何か」に付着して成長した結晶だということになる。 自然界に円柱状の鉱物が無いとは言わないが、面があまりにも「真円」に近いため、とても「自然界で産出した」ものとは思えない。 もっと言えば、「人工物に付着して」成長したようにしか思えないのである。 さて、これを買う時には、先にも述べた通り、「天然水晶であること」「着色していないこと」「その他、処理をしていないこと」をはっきりと確認している。 また主人自ら、「産地で採れたものそのまま」であることを明言している。 まあ、これだけの証拠では「絶対に人工物である」とは断言できないものの、限りなく100%に近い可能性で「人工物である」と言えそうだ。 帰宅後、ネットで調べてみると、昨年辺りから天然物と偽った処理品が多く出回っていること、また、天然物も存在するがかなり希少であることが書かれている。 どうやらいかがわしいものを掴まされたようである。 業者がこのことを把握していたのかどうか、現段階では何とも言えないが、少なくともこちらは「天然未処理品」であることを確認して購入しているのであるから、人工物であった場合はクレームの対象となるはずである。 とりあえず、主催者側に申し入れを行って、調査をしてもらうことにしたい。 まずはメールでも書くか。 ……あ~、ババ引いた。
by clhaclha
| 2006-09-30 02:26
| 石
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