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入梅しているにもかかわらず、二日続けての晴天。
雨が降らないことは良いのだが、おかげで会場内がサウナに。 さて、二日目である。 昨日の教訓を生かして、本日は早めに家を出る。 会場に着いたのは午前10時過ぎ。 人混みは、昨日の到着時よりもちょっと少ないかな、といった程度。 場内の様子は昨日で概ね把握してあるので、昨日チェックしたブースを一通り回ってみる。 目を付けていた物は、残っている物もあれば、売れて無くなっている物もあったり……。 いずれにしてもそれらは、最終日に安く手に入れようと考えている物ばかりなので、今日のところは確認するだけで購入はせず。 そんなわけで、しばらく場内をぐるぐる。 昨日は気付かなかったのだが、SB-1のブースにバージェスと澄江の化石を発見する。 澄江の化石は24番ブースにもあるのだが、こちらの方が保存状態が良い。 20万円くらいのハルキゲニアの化石に、ついつい目を奪われる。 手元に現金があれば、多分買っていただろう一品。 澄江でもバージェスでもどちらでも良いのだが、カンブリア紀初期の化石は、いずれ手に入れたいと思っているものの一つだ。 あの怪しいシルエットには、なんだか無性に惹かれてしまう。 出品のチェックはこれにて終了し、次に昨日、人垣ができていて中に入れなかったA-6ブースに向かう。 ここは以前、ホランダイトとバナジナイトを購入した、鐚一文まけないことで有名なドイツ人の店である。 まあ、自信を持って価格設定してるんだろうからそれはそれで良いんだけど、やはりこういう場では交渉も醍醐味の一つだと思うわけですよ。 それはともかく。 展示品は相変わらずの良品揃い。 色々目移りする中で、ふっと目に止まった物がこれ。 ![]() 方解石、黄鉄鉱、蛍石がごちゃごちゃと共生した一品。 上に生えている白いのは最初、霰石かとも思ったのだが、店主が方解石と断言するのでそうなのだろう。 幅がおよそ8㎝のサイズで、値段は4000円。 当然値切り無し。 そして最後は二階へ。 特別展に入る前に、大型標本展示室にざっと目を通す。 目に付いたものは二つ、レインボーガーネットと逸見石。 前者が10万円弱で、後者が18万円。 う~む、高い……。 が、レインボーガーネットなら無理すれば買えないこともない程度。 来年辺り、ボーナス貯めて買おうかな……。 さて、今年の特別展は「始祖鳥のふる里 ゾルンホーフェン産の化石」である。 ゾルンホーフェンには石版石石灰岩と呼ばれる、堆積面に沿って剥離しやすい泥質石灰岩があって、ここから始祖鳥の化石が出ている。 今展で展示されているのは、ゾルンホーフェンに特徴的なエビや魚、イカなどの化石だ。 まあ、こういった化石は決して少なくはない量が市場に出回っているので、今更珍しくも何ともないのだが、今回の展示内容には少々意表を突かれる物があった。 入口入ってすぐの所を暗室にしてあるのだが、ここに化石を並べてブラックライトで紫外線を照射してあるのだ。 実はこの化石、蛍光鉱物に置換されているらしく、ブラックライトで薄青く光る。 なるほど、ネタを明かせば確かに納得できるのだが……。 う~む、こんな事、考えたこともなかった……。 これを使えば、例えばモロッコ産三葉虫も真贋見極められたりするのだろうか? 化石の全部が全部、蛍光鉱物に置換されているわけでもないのだろうけれど、全体の結構な割合で光ったりもするのだろうか? 蛍光するしないに拘らず、化石表面の鉱物の結晶から化石の真贋を見極める研究というのも面白そうだ。 今度、母校の恩師に進言してみようかな。 久々に、目から鱗の展示を見た。
今年も新宿ショーには初日から行ってきた。
どうも年々、初日の来場者数が増えてきているのだが、今年も例に漏れずごった返す人、人、人……。 この調子だと明日、明後日はどうなるものかと、ちょっと心配になってくる。 まあ、とあるショップの店員が「初日は多いけど、その反動で日曜は多少減っている」と言っていたので、その言葉が本当になることを祈りたい。 とはいえ、日曜は行く予定はないのだが……。 本日会場に着いたのは午前11時過ぎ。 チケットを買って中に入ると、既に通路の両脇に人垣ができている状態。 梅雨の中晴れということもあって、長袖を着ていったのは失敗だったと、初っ端から後悔させられる。 会場内は相変わらずのブース配置で、通路は人がすれ違うのも苦労するほどの狭さ。 加えて人の熱気で、一時間かけて場内を一周するとかなり疲労が蓄積してしまった。 ちなみに今日はカメラを持って行ってなかったので、会場の写真はありません。 まず、今回の出展を見て気がついたことは、新鉱物が結構な数、並んでいたこと。 昨年はなんだかマンネリ気味だなあと思っていたのだが、今年は見てるだけでも楽しめそうだ。 そして、ほとんど名物と言っても過言ではないインドの沸石屋(Zeolites Indio)が出展していなかったこと。 代わりにいつもの場所には、オーストラリアの石屋が入っていた。 でも一部、インドの沸石類が置いてあったので、都合により代理出展でもしているのだろうか? あのブースは毎回楽しみにしているで、次回の復活を切に望むところだ。 さて、場内を見て回って目を付けたのは次の通り。 ①母岩付きハーキマー水晶 ②131・132番ブースにあるエジリン ③エビなどの甲殻類の化石 ④59・59b番ブースの翠銅鉱ほか ⑤SB-4番ブースの沸石ほか ⑥SB-1番ブースの半額セール品 ⑦118・119番ブースの藍鉄鉱 このうち⑥の半額セール品は、二回目に行ってみた時にはめぼしい物がほとんど無くなっていたので却下。 ④と⑦は眺める分には良いが、買おうと思うと二の足三の足を踏んでしまうので、これまた却下。 ちなみに、④のブースには初めて見る鉱物もあって、随分と目を楽しませてもらった。 ③は去年の最終日に叩き売りをしていたという情報があるので、最終日狙い。 ⑤には沸石のほか、いかがわしい方解石(どう見ても方解石には見えない)があったが、買うとしてもネタ品になりそうなので、値切れるようになるまで待とうかと。 そんなわけで、初日に手に入れたいのは①と②。 ①は何ヶ所かで扱っているので、まずは②のエジリンから唾を付けることに。 正面のガラスケースの中にはなかなか形の良い標本が飾られているのだが、裏の箱の中にも幾つか転がっているようなので、そちらの方も見せてもらう。 4000円くらいの標本で悪くない物もあったが、うちのケースに飾るにはサイズが少々足りないため、ガラスケース内の高価な方を買うことに。 目を引かれたのは40000円の大型標本だが、さすがにこれは高いので却下。 その側に並んでいる8000円、10000円、12000円の三つの標本を出してもらって、じっくりと眺め回す。 8000円と10000円の標本は針が突き出るような感じで、3~5㎝程度の結晶が並んだ物である。 対して12000円の物は格子のように組み合わさった結晶の中から、一本だけ長い結晶が突き出ている。 大きさは前二者が7~8㎝程度の幅。 後者は5㎝程度だが、突き出ている結晶の長さは8㎝くらいありそうだ。 三つの標本をさんざん眺め回した挙げ句、全体の汚れ具合と結晶の大きさから、12000円の標本を選ぶ。 ![]() 余談だが、千円札がなかったので支払いで一万五千円を出すと、五千円はいらないと言って返してくれた。 初日なので値切るつもりはなかったのだが、なんだか随分と得をした気分だ。 次。 ①のハーキマー水晶は、UC-1番ブースの適正価格↑↑な物が最も質が良い。 ただ、今回はほかにも扱う業者が現れたせいか、或いは前回全く売れなかったからなのか、その辺は定かではないのだが、とにかく三割近く値段が下がっているようなので、今が買い時なのかなと思ってみたり。 三ヶ所で売っていたので、その間を何度か往復して見比べてみる。 UC-1番ブースの12000円の標本と、146番ブースの8000円の標本が、サイズ、見た目、透明度でなかなかの良品だ。 UC-1番ブースにはもっと良い標本もあるのだが、そちらは値段が適正価格↑↑なので断念。 結局、ハーキマー水晶は晶洞の中でひっそりと光っている物だろうという偏見のもと、UC-1番ブースの12000円の標本を選んだ。 ![]() 水晶の大きさはおよそ1㎝程度。 母岩の重量は500gくらいの物。 ちょっと高めと思わないでもないが、まあ許容範囲内だろう。 そんなわけで、今日の収穫は二点。 明日は特別展でも見てこようかな。
毎年恒例でこの時期に開かれている展示会で、プラニー商会が主催のもの。
デパートの催事場ということで、昨年は触られても問題なさそうな物ばかりが並んでおり、正直な話、今年も大して期待はしていなかった。 期待していなかっただけあって、頭の中からすっぽり抜け落ちており、会社の人に教えてもらうまですっかり忘れていたという始末。 まあ、思いだしたので行ってみるか、ということで本日足を運ぶ次第となった。 さて、会場は前回と同じく池袋東武百貨店10階催事場。 そのうち半分を模型展が使っているのも前回通り。 ただ今回はラジコンが無かったので、すこぶる静かで快適だった。 出展企業は前回のものをあまり覚えてないのだが、おそらく同じような感じだろう。 概ね似たような配置である。 が、しかし。 標本の質が随分グレードアップしているな、というのが最初の感想である。 昨年の展示品は前述したように、触られても問題なさそうなものばかりで、かなり肩すかしを食らった感があったものだ。 展示品は水晶から始まり、黄鉄鉱、ラピスラズリ、アクアマリンなど、知名度の高いものが主体。 化石も多く、三葉虫、アンモナイト、サメの歯などのメジャーどころが並んでいる。 大半は低価格品だが、中には数万~数十万するものも。 トリケラトプスの角は120万くらいの数字が添えてあって、やはり本物なのかな……、と暫く眺めてみたり。 暫くうろうろしてみたが、目に付いたのはやはり水晶である。 プラニー商会のブースにあった、水晶と方解石が共生している小振りな標本がなかなか。 母岩は赤鉄鉱なのか、黒い金属質のもので、透明な水晶の輝きに絶妙のコントラストを与えている。 値段を見ると2625円。 暫く迷ったが、結局買うことに。 ![]() アゼルバイジャン産らしい。 以前から水晶は欲しかったので、まあ、良い買い物かな。 その他にも、会社に持っていって飾るための水晶と、砂漠のバラを購入。 会社に持っていくと色々と触られるので、とりあえず丈夫そうで安いものを見繕う。 机の上に並ぶ石は、これで5個目だ。
今日は閉場間際のディスカウントを期待してのことなので、午後三時頃に会場に到着。
というか、さすがに三日連続で歩き回るのには疲れたので、今日は特別展を見て回って、軽く流して帰ろうかな、と。 さて、今回の特別展はオパールだったのだが、例によって会場はことごとく撮影禁止。 もっとも、内容はパンフレットに載っているので、主要な標本はそちらの方でも確認できる。 まあ、入場してなければパンフレットもないわけだが……。 今回の展示品で特に興味を引いたのが、オパールパイナップル。 パイナップルというとちょっとイメージが違うが、まあ連想できないこともない。 展示品の大きさは握り拳大である。 説明によると、イカアイトという低温の水中で沈殿・成長する炭酸塩鉱物の仮晶(元々あった鉱物が、別の鉱物に置き換わったもの)なのだそうだ。 ちなみにイカアイトの方解石仮晶が玄能石なので、何となくどんなものかは想像が付くと思う。 このパイナップル、よく見ると泥や小石を取り込んでいて、お世辞にも綺麗とは言い難いのだが、形が面白いので何となく気に入ってしまった。 残念ながら売り物ではないので値段は不明。 ほかにもオパール化した化石がごろごろと並べてあって、展示としてはなかなか楽しめた。 余談だが、オパールの隣のブースに展示してあった鉱物標本は販売もしていたのだが、ものによっては2万円程度で買えるものもあり、当然のごとく見た目の良いものが揃っていた。 今回は予算オーバーのために購入は見送ったが、場合によっては一般の業者から買うより質の良いものが、比較的安く買えるのではないか。 次回は初日に回って、良いものがあったら唾付けてこようかな。 しかし、引き渡しが最終日だったら、それはそれでちょっと困るが。 まあ、試しに何か買ってみるのも悪くはなさそうだ。 さて、本日の収穫。 バーゲン品を買おうと思っていたのだが、どこも特別に安くしてはいなかったようなので、結局、普通の品を値切って購入。 場内をふらふらしている時にたまたま目について、何となく気に入ってしまった一品だ。 ![]() チタナイト&ルチルとのことであるが、表面の幾何学的な結晶はルチルである。 チタナイトがどの部分なのかは不明。 写真ではほぼ真っ黒で、所々に赤っぽい部分が見られるが、光にかざすと濃い赤の結晶であることが分かる。 標本の長辺が7㎝程度。 価格は16000円の値札が付いていたものを、交渉で14500円に値切って購入。 今回は日本人だったので、言葉が通じてやりやすかった。
第二日の土曜日、本日は友人を連れての参加である。
特に石に詳しいわけでもない友人なのだが、サイエンス全般に興味を持っている人なので、こういった催しも面白いのではないかと思い、誘ってみたもの。 色々と質問攻めにはされるが、自分の勉強にもなるので得られるものも多いだろう。 昼に待ち合わせてゆっくり食事をして、夕方に差し掛かろうかという時間からの入場となった。 さて、本日は二日目ということもあり、あまりものを買う気はない。 一通り見て回って、何か変わったものがあれば購入も考えようかといったところ。 本日のメインテーマは見学である。 とはいえ、目の前にいろんな標本を並べられて、それを見るだけで満足するようではマニアとはいえない。 そんなわけで詳細は省くが、ゆっくりじっくりと会場内を見て回った結果の戦利品はこちら。 一つ目は天青石。 ![]() ただし、通常の薄水色の結晶ではなく、透明な薄い板状の結晶の群晶である。 いずれ買いたい鉱物ではあったが、通常の薄水色のものより先にこちらを買うことになるとは思わなかった。 薄水色のものと異なり、なぜ透明で板状の結晶となるのかは不明。 いずれは薄水色のものも買って、二つ並べて置きたいものだ。 横幅はおよそ7㎝程度。 購入価格は3000円。 二つ目はこちら。 ![]() ストロマトライトとして売られていたもの。 実際、ストロマトライトかどうかは疑問。 写真ではわかりにくいが、表面の感触や形状は、重晶石の砂漠のバラそのもの。 まあ、形が面白くて買ったものなので、ストロマトライトだろうが重晶石だろうが、どちらでも構わないのだが。 ちなみにこの石は、別のブースを見ている時にそこの店員と客が話していたものを小耳に挟んで、興味を持ったもの。 柱の近くのハゲたおっさんがいるところで売っている、と言っていたのだが、探しても見つからず、ブースを順番に回っていってようやく発見した。 色が地味なこともあって、昨日は完全に見落としていた標本である。 幅は20センチ程度で、重量は2㎏くらいと大きめ。 購入価格は4500円。 そんなわけで、買う気はないとか言っておきながらも、購入した標本は二つ。 しかも時間を掛けて回ったせいで、覗いてみる予定だった特別展は行けず終い。 仕方がないので、明日の日曜に覗いてみるか……。
さて、待ちに待った新宿ショーの初日。
昼前には会場入りをしようと企んでいたものの、結局起きられなくて、入ったのは14時前。 今回は6月1日、2日、3日と行く予定なので、2000円の共通券を買って入場する。 初日は平日でありながら、大量の人がごった返している。 まあ、これはいつものことなので、問題なし。 まずは会場内を一通り見て回ることにする。 入り口周辺は例年とほぼ変わり映えのしないレイアウトで、目に付くブースも例年とあまり違いはなさそうである。 取りあえず左回りに見ていくことに。 ![]() 人を掻き分けて、ざっと会場を一周するのに一時間程度。 おおむね去年と同じ業者のようだが、所々に記憶にない顔ぶれが並んでいる。 今年の石の傾向は、なにやら加工品が異常に増えている。 当然のごとく、それに反して天然石の割合は減っている。 来場者を見ても若い女性が目立っていることから、運営の方針としてそのように転換したのかもしれない。 今時、マニアだけを相手にしていても仕方がないということか。 おかげでターゲットは絞りやすくなったものの、物足りなさは拭いきれない。 さて、最初に足を運んだのは、昨年秋新宿のショーにて、大割引を敢行していたアメリカの業者のブース。 もともと50%引きのものを、更に割り引いて75%引きで売っていた業者だ。 昨年は石榴石と紫水晶を手に入れてほくほくだったのだが、今年はどんなもんだろうか。 今年も同じ場所に出展していることは確認済み。 ブースを覗いてみると、今回も同じく50%引きのコーナーが。 が、しかし、昨年のセールでめぼしいものはほとんど出ていったらしく、新しいものもいくつか並んではいたが、これといって目を引くものはなし……。 まあ、明日、明後日となれば違う物が並ぶかもしれないし、また75%引きの可能性もあるわけだ。 取りあえず今日のところは何も買わずに撤退する。 次に行ったのは、これまた昨年の秋に赤鉄鉱の大型標本を購入した、中国人のブース。 ちょっと高めのしのぶ石の置物がなかなか良い味を出していて、買うか買うまいか、悩んでいる間に売り切れていたというのは去年の思い出である。 またしのぶ石の置物が置いてあるので、しばらく眺めていると声を掛けられる。 どうやら去年、標本を一つ購入したことを覚えてくれていたらしく、また安くしますよ、とのこと。 今回は一つくらい買おうかと思って来たので、裏にある在庫品もすべて出してもらって物色する。 去年迷ったほどの一品はなく、どれも今ひとつといった感じ。 まあまあかな、と思って値段を訊いた物は20000円とのこと。 うーむ……、これなら出せても10000円かな。 割引で15000円にするとのことだが、こちらの思っていたのと折り合わず、購入は見合わせる。 大型で見栄えのする物は高いのだから、ならば小型で水墨画風の物でも買うか、と考えて売り子のおねーさんに注文を出す。 小型で、それっぽい物をいくつか並べてくれた。 しばらく悩んで買ったのがこれ。 ![]() 更にもう一つ。 ![]() 二点合計で8000円也。 幾らか安くしてくれたのかどうかは、元々値札が貼られてなかったので不明だが、まあ妥当といえば妥当な金額だろうか。 下の方は家に帰ってよく見ると、なんだかイマイチな感じがしてきたので、会社に持っていって飾っておくことに。 さて、次のブース。 母岩付きハーキマー水晶を並べているブースへ。 ハーキマー水晶も以前から欲しかったもので、なかなか良い標本に巡り会えずに今まで購入を控えているものである。 階段の上の微妙に辺鄙な場所にあるのだが、なかなかの標本が幾つか並べられていたので、最初に回った時に気になっていたブースだ。 じっくり眺め回して、気に入ったのは二つほど。 どちらも握り拳よりやや大きめで、水晶の透明度と形はなかなかの物。 一万円台後半から二万円台半ばが妥当な価格だろうか。 そう当たりを付け、値段を訊く。 「55000円と30000円です」 高すぎ。 さすがに二倍の金額は出せないので、さっさとその場を後にする。 ハーキマー水晶が買えれば、今回の目的は達したと思ったのだが、いくら何でもな金額には対処する術はなし。 仕方がないので会場内を更に徘徊し、めぼしい物を物色して、幾つか候補を絞る。 ①しのぶ石を買ったブースにある輝安鉱 ②一年前にホランダイトを購入したブースのバナジナイト ③そこここで見かけるラブラドライト ④インドのブースに置いてある魚眼石と束沸石の板状群晶 こんなものか。 ①は大きさ、形共に今ひとつ。 ②は白熱灯の光でかなり強烈に輝いているのだが、通常の蛍光灯下ではどうなのか分からない上に、ちょっと高い。 ③は未研磨品が欲しいのだが、今回は見あたらず。 ④は見栄えも良く、値段も10000円前後と悪くない。 さてどうしたものか、と、うろうろして悩むこと一時間。 結局、バナジナイトの強烈な輝きにクラクラきて購入を決意。 幾つか見比べて、赤の色が濃くてそこそこ大きな結晶が付いている標本を二つ選び出す。 どちらも白鉛鉱の母岩の上に数㎜程度の結晶が散らばり、1㎝近い結晶が幾つか付いているものだ。 値段は16000円と20000円。 どちらとも、それぞれに見るべきところはあるのだが、やはり値段の高い方が見栄えが良い。 よし、20000だ。 すぐそばに立っていた通訳の人にこれを買いたいと示す。 取ってもらい、ものを確認していると、ふと値札の数字が気になる。 一見“2”に見えるが、実は“7”ではないのか、と。 通訳に確認してもらい、一旦は2と言われて購入を希望したのだが、商品を包む段になってオーナーのドイツ人が、やっぱり7だと言い出す始末。 いい加減だなあと思いながらも、仕方がないのでもう一方の16000円の方を購入した。 通訳の日本人は平謝りだったのだが、ドイツ人の方はsorryの一言もなし。 不愛想というか傍若無人というか、もうちょっと対応は考えてもらいたいものである。 ![]() 標本は、幅が大体10㎝程度。 蛍光灯でもそれなりに輝いている。 やや高いような気もするが、他では入手困難なので、それなりに妥当なのだろうか。 ちなみに、鉛が含まれていることもあって、重量は見た目よりもかなりある。 さて、本日はこんなところ。 初日ということもあり、購入の際に一切値切り交渉はなし。 明日は特別展を見て、良いものが値切れそうなら値切って買おうかな。
行ってきました。
まず感想から言えば、昨年に比べ規模が大幅縮小で、見るべきものは無し。 会場風景はこんな感じ。 ![]() 有楽町国際フォーラムのガラス館地下一階ホールで開催されたのだが、場所柄、入場料を取ることもできず、従って一般人大量流入→業者敬遠→規模縮小。 規模が小さいのみならず、素人に触られることも考えて、展示品もかなりどうでも良いようなものが大半を占める。 実際に、手に取った商品を床に落とす客も……。 昨年のMFA展は将来性に多少は期待していたのだが、今回で完全に将来は閉ざされたといった印象を受けた。 次回の夏は、何かで行ったついででもない限り、足を運ぶことはないだろう。 さて、あまりにも期待外れだったので、帰りに大塚に寄ってプラニー商会へ。 特にセール期間でもないので、日曜の午後であるにも関わらず、店内には店番の社員が一人のみ。 ここに顔を出すのは一年ぶりくらいなので、一通り展示品を見て回る。 細かいものは色々と変わっているが、主要なものは変わっている様子がない。 まあ、石屋などはそんなものか。 展示台の下の段ポールケースを引っ張り出してしばらく物色する。 欲しいものが皆無なわけではないが、強烈に惹かれるものもまた、無し。 どうしたものかと、しばらく段ボールの出し入れをしていると、ふと目に付いたのがこれ。 ![]() 商品名ではメリカリアとなっていたが、地学事典を引いても該当する単語はない。 一般的に岩石などのクラック(割れ目)中に石英が脈を形成し、その後風化などでまわりの岩石が無くなって、石英だけが残ったものといわれている。 以前、ネットで写真だけ見て興味を引かれていたもの。 店員に訊いたところ、「一般的には石英といわれているが、酸に浸すと泡が出た。実は方解石ではないかと思っている」とのこと。 なるほど、確かに石英は酸に解けないから、妥当な推論ではある。 しかし、そこまでやったのなら薄片を作ってしっかりと調べれば良いようなものだが……。 ともあれ、元値7000円のところ、三割引の値札が付いていたので、興味本位で購入。 今度学校に帰った時に、教授になんなのかを訊いてみたい。
有楽町のMFA展開催まであと一週間となったので、恒例となった今回のターゲットを。
ちなみに今回の会期は4月13日(金)~15日(日)の三日間。 前回は展示場を借り切っての開催だったのだが、今回はホールを借りての開催ということで、入場無料となるらしい。 国際フォーラムのホールは通路としても利用される場所なので、一般の通行人に対してのアピールができるというメリットがある反面、石についての素人が大量にやってくるわけで、標本を不用意に触って壊しはしないかという危惧もある。 まあ、それについては運営側が考えるべき事柄ではあるが。 さて、今回のターゲットである。 ①箒状あるいは棒状の輝安鉱 ②母岩付きのハーキマー水晶 ③美味しそうなぶどう石 昨年からずっと欲しいと言い続けていた十字石が前回の池袋ショーで手に入ったので、今回はようやくこれを除外。 ただし、三連貫入のものは引き続き捜索中である。 上記三点はいずれもよく目にするものではあるが、納得のいく良品となると、なかなかお目に掛かれないし、当然、値段もそれなりになる。 まあ、今回はちょっと多めに予算を取ってあるので、今まで見て欲しかったものは概ね大丈夫かな、と。 あとは現地でいろいろ見て、欲しいものがあれは購入という方針でいこうかと思っている。 すっかり馴染みになってしまった某業者が、この冬の間にアフリカに買い付けに行くと言っていたので、そちらの入荷品が楽しみだ。 オレンジリバーの赤水晶などがあれば購入を考えたい。 尤も、いつもターゲットよりもその場で欲しいものを衝動的に買ってしまうもの方が多いので、あまりあてにはならないかも。 結局のところ「獲物を定めずに」という、いつぞやの某石業者の言葉が、真理を衝いているのかもしれない。
滝田明日香著、幻冬舎文庫刊。
ケニアで獣医をしている日本人女性のエッセイ。 この本が書かれたのは、ケニア大学でこれから獣医を目指そうとしていた2000年。 当時、どうしてアフリカで獣医を目指そうと思ったのか、どのようにしてナイロビ大学入学に至ったのかが、ケニアの野生動物マネージメント学校への留学経験から始まるアフリカ放浪の旅日記として、軽快な文章で綴られている。 時には深刻な苦境に陥ることもあるが、決して愚痴だけで終わらず(愚痴もあるが)、常に前向きに進んでいこうとする著者の姿勢には、思わず応援したいという気持ちが沸いてくる。 山あり谷ありのアフリカ放浪記だが、それでもこの人はアフリカが好きなんだな、と思わずにはいられない。 そらくらい「アフリカ最高!」という気持ちがあふれている作品。 文章は口語で非常に軽快、専門用語も少なく引っかかりなく読める内容。 エッセイ初心者からコアな読書家まで、幅広く勧めたい作品である。
テレビ朝日系で今春から始まるドラマのタイトル。
普段、ドラマなど観ないし、そもそもNHK対策のためにテレビをアンテナにつなげていないので観ようにも観られないのだが、これについてはあらすじをエンターテイメントニュースで目にして、「うまいな」と思ったので記憶に残ったもの。 主人公は幼馴染みの高校生男女で、小学生のときに約束した「二人きりの時は姫と家来になり、誰かに知られるまでその関係を続けるゲーム」を始めるのだが、これを高校生になっても続けているという設定。 どうやらストーリー自体はごく普通の恋愛もののようだが、子供の遊びとしての「姫と家来」には、ノスタルジックな感傷に彷彿とさせられた。 まあ、実際にこういった経験をしたわけではないのだが、「二人きりのとき」という点が、子供らしさをよく顕しているように思う。 同作はテレビ朝日主催の新人シナリオ大賞を昨年度受賞した作品。 最近、新人賞受賞者の作品がメディア、ジャンルを問わず多く見られるが、個性的なアイデアが光っているものが多く、中にははっとさせられるようなものもある。 非常に勉強になるし、そういう着眼点もあるのかと改めてものの見方を考えさせられ、いい刺激になっている。 その反面、一発屋で終わっている人が多いのも事実。 大半はそれっきりで消えていくか、「どこかで見たような作品」を書くようになるか……。 一度輝いたのは自分の個性なのだから、その個性を磨いていって、次なる作品に生かしてもらいたい。 一つの方向を極めていった人が、近年のヒット作を生み出しているのは間違いないだろう。
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